デンマーク発祥の高級アウトドアメーカー、Nordisk(ノルディスク)といえば、アスガルドやウトガルドなどのコットンテントが有名ですが、2ルームテントの元祖的存在であるレイサ6も忘れてはいけない超名作テントです。自身のメインテントの1つであるレイサ6を5年以上使用した経験をベースに、良いところ悪いところを忖度なしで語っていきたいと思います!
レイサ6とは
Nordisk / Reisa 6 PUは人気の2ルームテントの代表テントです。2ルームテントとは寝室とリビングが1体化したトンネル形のテントのことです。以前はCallmanのウェザーマスターシリーズやSnow Peakのランドロックなどレベルの高いテントしかなかったのですが、先鋭的なデザインとシンプルな設営方法で2ルームテントの流行を作り出したテントです。ナウシカのオームのような形状も特徴的ですよね。
購入理由
キャンプを始めて以来、ドームテントとスクリーンタープという王道セットで2年間ほどキャンプを行っていたのですが、大雨が降ったり極端に寒い日にタープの下でファミリー(大人2・小学生2)過ごし続けるのは流石に辛いと思い始めて、リビングと居住スペースが一体となっている2ルームテントの中でも居住空間が広く、設営・撤収が簡単、スペックも高次元かつブランドとして所有欲も満たせるレイサ6は理想的なテントでした。
スペックは?
reisa6のスペックは下記の通りです。色は自分が持っているダスティグリーンをベースに解説します。
レイサ6 ダスティーグリーン | |
①定価 | 170,500(税込) |
②サイズ | 最大幅295mm / 奥行645mm / 最大高さ210mm |
③素材・仕様 | ポリエステル ペグ・ポール:アルミ製 |
④付属品 | フライシート×1、テント(小)×1、インナーテント(大)×1 フロアシート×1、収納袋(大)×1、収納袋(小)×1 張り縄×8、アルミ自在×17、ポール(アルミ)×4 ペグ(アルミ)×40、キャノピーポール(スチール)×2 |
⑤耐水圧 | (フライシート)フライシート / 3000mm フロア / 8000mm |
⑥重量 | 17kg |
①定価
これは一般感覚的に明らかに高いですよね。自分はキャンプはこれから一生続けるというほどハマってきたタイミングだったので、1回の宿泊費で分割したら安いという都合の良い理由をつけて思い切りました(汗)。それでも少しでも安く買いたかったので、展示のある店舗で確認した後に、並行輸入のサイトで購入しました。これが後々若干困ることとなったのは最後にお話しします。。
②サイズ
高さに関しては背の高い男性でもノーストレスで居住可能です。4・5人ファミリーなら全く問題無いです。インナーテント内も4人が川の字に寝て狭く感じたことは無いです。ただテント内ではロースタイルでのレイアウトにしたほうが良いです。ハイスタイルだと若干窮屈に感じると思います。
③素材
ポリエステル自体はそこまで厚くないですが、使用していて不具合を感じたことはありません。厚さは重さと引き換えですので必要十分なスペックを備えています。サイドの入り口やそれに伴ったメッシュ、のぞき窓など、テント内で快適に過ごすギミックがすごいです。ただ1点気になる部分として、インナーテント側に窓がなく、メッシュ部分も少ないので夏場は風の通りが弱く熱がこもりやすいです。その分冬場は思ったより暖かいです。
④付属品
インナーテント(小)に関しては1度も使ったことが無いです。通常のレイサの使用では使うタイミングは無いと思います。また、アルミペグの強度が弱すぎですぐ曲がります笑。テントを支える周囲16箇所をしっかり打ち込めば設営は可能ですが、四隅+インナーテント側の中心に関しては鋳造ペグでしっかり打ち込んだほうが安全です。自分は40cmの鍛造ペグで打ち込んでます。
⑤耐水圧
フライシート2000mm/インナーフロアシート8000mmです。2000mmあればオートキャンプで困ることはまず無いでしょう。
⑥重さ
重いし大きいです。女性一人で持つには大変です。また積み込みでもある程度の場所は取るので覚悟しておいたほうが良いです。使わないインナーテントやフロアシートなどは袋から出しておいたほうが良いですよ。
設営撤収
設計的には最もシンプルではないでしょうか。4本のポールを差し込むだけで自立します。ただ、サイズが大きいので2人で行ったほうが良いです。慣れれば自立させるだけなら15分もあれば出来ます。ただ、その後のペグ打ちが大変です。笑 撤収に関しても同様ですが、雨が降った後のぬかるんだ状態での撤収は、フライシートが巨大すぎて、たたむ時に泥まみれになるので注意です。雨予報の時は出来る限り芝生や水はけの良いサイトを選んだほうが良いです。また、4本のフレームの強度がそこまで強く無いので強風を受け続けたり、無理な設営をすると曲がることがあります。その際の修理代が正規代理店経由で買ってないと倍以上かかるので注意が必要です。
レイサの種類
①レイサ4 PU
レイサ6が6人用に対し、4人用のレイサです。4人家族なので当初検討しましたが、4人では明らかに狭いです。どちらかというとカップル向きなのかと思います。でも2人ならもっと良いテントある気もするので個人的には微妙かな。
②レイサ 6 PU カシュー
ダスティグリーンの色違いバージョン。以前スペリオールという茶色系の色が出ていました。渋くてかっこいいですよね。色は好みなので自分のスタイルで選べば良いと思います。
③レイサ6 レガシー
ポリコットンバージョンの限定モデル。メインドア上に雨や日除けのためのルーフや両サイドもオープン可能になり、スカートも付属した高級モデル。値段もさることながら重さも超ヘビー級です。。
メリットとデメリット
メリット:スタイリッシュなデザイン・快適な居住性・容易な設営が高次元で融合した2ルームテント
デメリット:値段と重さがネック・耐風性能がイマイチ・フレーム強度はあまり強くは無い
となります。最近は2ルームテントもたくさんのメーカーから発売されていますが、やはりシロクマのロゴの幕は今でも圧倒的な存在感です。ファミリーキャンプでステップアップしたい方は是非とも一度チェックしてみてください!
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