雪山に挑戦するにあたり、最初に悩んだのがグローブの選定です。
種類も多すぎるし、レイヤリングも考えなくちゃならない。
値段も高いし失敗したくないと散々迷って自分が選んだのが、ブラックダイヤモンドのソロイストグローブです。
結論、買って大満足のグローブでした。
今回はマイナス10度以上の雪山での使用体験も含めて紹介して行きます。
ブラックダイヤモンドの冬用グローブ
ブラックダイヤモンドの冬用のグローブで、初心者がまず悩むのが3種類のグローブ(グリセード・ソロイスト、ソロイストフィンガー)の3種類です。
各スペックは下記となります。
対応温度 | 形状 | 防湿素材 | 中綿素材 | インナー 取り外し | アウター し素材 | アウター シェル | 重量 ペア | |
グリセード | -1°〜-20° | 5本指 | BD.Dry | シンサレート | 不可 | パーテックス シールド | ゴート レザー | 161.2g |
ソロイスト | -9°〜-29° | 5本指 | BD.Dry | プリマロフト ゴールド | 可能 | リサイクル ポリエステル | ゴート レザー | 261.4g |
ソロイストフィンガー | -9°〜-31° | 3本指 | BD.Dry | プリマロフト ゴールド | 可能 | リサイクル ポリエステル | ゴート レザー | 237.9g |
最初は安くてそこそこ性能も良いグリセードを買おうと思いました。しかし雪山での指の冷えは凍傷に直結します。
高いけど買い換えるのはさらに勿体無いので、ソロイストにしました。
さらに、以前雪山に登った際、5本指のグローブは指が冷えた後の回復に非常に時間がかかったことがあり、より安全性を考えソロイストフィンガーにしました。
また、実際触ってみると5本指の方がサイズも重さも大きいので、雪山ハイキング目的では3本指で十分という結論になりました。
ソロイストフィンガー
3本指なので、ソロイストと比べるとスッキリしたデザインです。
自分は男性で手も大きく、サイズはLを購入してちょうど良かったです。
比べてみると5本指だとゴッツイんですよね。
そのことが最終的な決め手となりました。
クライマー用にカラビナを取り付けるフックがついています。
親指には登山中に鼻水を拭くノーズパットがついています。
毎回鼻を垂らして登っている自分としては非常にありがたい機能ですが、勿体無くて拭くのをためらいます。
手首はドローコードで簡単に締め付け可能です。
雪の侵入をしっかり防ぎます。
ピッケルやポールを握る部分はしっかりと補強されているので安心です。
ゴートレザーの質感は滑らかで色も高級感があります。
インナーグローブを取り外しました。
米国の軍隊でも使用されている、プリマロフトという高級羽毛グースダウンに代わる人工羽毛の最も高いグレードが使用されています。
単体でも使用可能ですが、デザイン的に少々恥ずかしいです。付け心地は圧迫感もなく非常に心地よいです。
防水・透湿性に優れたオリジナル素材、BD.dryを使用。しっかり水も弾きます。
インナーを外して、他のグローブとレイヤリングも可能です。
5本指のラックナーグラブとの組み合わせは、操作性もフォローできてオススメです。
紛失防止用のフックがついてます。
グローブは結構無くしやすいので、こういった機能は大切ですよね。
ストックもしっかり持てます。
この時はマイナス12度の以下でしたが、薄手のインナーグローブとソロイストフィンガーの組み合わせで全く寒さを感じませんでした。
透湿性の部分はそこまで高くないです。途中から暑くて蒸れました。
オーバーグローブは防水ではありませんが、少々の水や雪はしっかり弾いてくれます。
寒さが伝わるようなこともないです。
メリットとデメリット
ソロイストフィンガーを購入以降、2000m以上の雪山でも現状指の寒さを感じることは無くなりました。
もっと厳しい山にいけば違うと思いますが、雪山での凍傷の不安が無くなりました。
ただ、防寒はすばらしいですが、少々蒸れやすいです。
またゴツいのでアイゼンをはいたり、カメラを操作したりするのは難しいです。おそらく5本指でも難しいと思います。
スペック的には価格も安い部類に入るので、初心者の雪山用グローブとしては超オススメです。
気になる方は是非ともチェックしてみて下さい!
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