雪山に登り始めて初めて気づくゲイターの大切さ。
アイゼン同様に、ゲイターに手を出すともう後戻り出来ない所まできた気がしますよね。
ゲイターの中でも最強といわれている、アウトドアリサーチのクロコゲイターを購入&厳冬期の雪山にて使用してきたのでレビューします!
ゲイター(スパッツ)とは
ゲイターはスパッツとも呼ばれており、足首に巻いて使用します。
雪や砂、雨の侵入を防ぐのが目的です。特に雪山の場合、雪が靴やズボンの中に入ってしまい体温の低下の原因になります。
また、足に巻き付けることで防風・防温の役割も果たします。
さらに、アイゼン使用や岩などから靴や衣類、足を守る役割も果たします。ここでは雪山で使用するアルパイン用のゲイターを紹介します。
ゲイター(雪山用)をつける目的
1. 雪の侵入防止
2. 風による体温低下を防ぐ
3. アイゼンや岩などから足や靴を守る
アイゼンで破れたPatagoniaのクラウド・リッジ・パンツ。ゲイターを買うまでの雪山の主力ウェアだったので凹みます。。
アウトドアリサーチ・クロコゲイター
登山中によく見かけるORのロゴ。アウトドアリサーチはアメリカ、シアトル発のブランドです。
登山やその他のアクティビティを研究し、機能性を重視した質の高いアウトドアのウェアとギア作り続けています。
ハットやグローブなど定番アイテムが沢山ある中で、ゲイターも人気商品の1つ。
ワニのクロコダイルのネーミングがつけられたクロコゲイターは、耐久性や防水性などゲイターとして必要な要素を全て併せ持った最強ゲイターの1つです。
購入レビュー
膝の中間より下の擦れる部分には1000デニールのCorduraナイロンを使用。
ザラザラとした生地で耐久性はばっちりです。中間より上の部分はは70デニールのGORE-TEXが使用されていて透湿性に優れています。
ナイロンが硬いので足を通してなくても自立します。
上部の両サイドにはORのロゴとGORE-TEXのロゴが光り輝きます。
下部の先端にはゲイターがずれないように、登山靴の紐と引っ掛けるフックがついています。
サイズはL。登山靴はスカルパのリベレHD(UK11)でちょうど良かったです。
上部の締めつけはベルトとバックルで簡単に調整できます。
シンプルな構造で感覚的に行えます。よほど分厚いグローブでなければしたまま操作可能です。
開け閉めはベルクロで行います。強力なマジックテープですので歩行中に外れることはないです。
ウール手袋で作業するとこびり付いて大変なことになります。
登山靴とつなげるブーツレース。雪や泥がつきにくい、硬くて光沢のある素材です。
バックル部分の余りは固定できるようになっています。
ブーツレースの穴は1cm間隔で、細かい締め付けが可能です。
バックルの締め付けの調整は現地ですると時間がかかるので、家で前もって調整しておいた方が良いです。
カカトにロゴがあります。刺繍で高級感があります。もったいなくてアイゼンの爪ぶつけたくないです。
雪山での使用レビュー
厳冬期の北横岳にてテストしました。
パンツはタイツを着用してノースフェイスの薄手のアルパインパンツを合わせています。
ゲイターは厚みがあり膝下まで隠れるので、防寒性あり寒さを感じることはありませんでした(マイナス10度)。
5時間ほどの山行でしたが蒸れを感じることもなかったです。
12本爪アイゼンを装着。
アイゼンはゲイターを付けてしてから装着します。かさ張った違和感は全く感じません。
毎回思いますが、雪山は登山前の準備が一番体が冷えますよね。
雪深い場所でラッセルしてみました。
靴やゲイターにも全く雪は入ってきませんし、足が冷えることもありません。
ノーストレスなのでガンガンに攻めたくなります。
歩行中に強くアイゼンを引っ掛けてやってしまったと思いましたが、少し傷がついただけでした。
強く引っ掛けたのですが、Coduraナイロンは非常に丈夫です。
テストを行った北横岳の模様はこちらです。
メリットとデメリット
- メリット:とにかく丈夫、蒸れることもなく安心して雪山に行ける、デザインも素晴らしい
- デメリット:重い、大きく硬いので持ち運びにくい
他のゲイターと比べると重さは気になりますが、実際使用して重さを感じることはありませんでした。
ナイロン自体が非常に硬いので、折り曲げてザックに収納したりとかは難しいですし、かなりかさ張ります。
しかし使ってみて上記のデメリットは全く気にならないスペックの高さで本当に気に入りました。
デザインも良いし丈夫だし末長く使える相棒になると思います。
気になった方は是非ともチェックしてみてください。
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