今回はZpacksの「Vertice Rain Kilt」を紹介します。
レインキルトはレインパンツじゃなくてスカート型の防水ギアです。
見た目がちょっと変わってるので敬遠してたんですが、実際に使ってみたらこれが想像以上に快適でした。
特にUL(ウルトラライト)ハイキングや夏の山行で威力を発揮するギアなので、
「荷物を1gでも軽くしたい」って人はぜひチェックしてみてください。
■ 各部の特徴
とにかく軽い・小さい

このレインキルト、重さは 約70g。
レインパンツが200g前後なのを考えると、その軽さは異次元。
薄手のVertice防水透湿素材を使っていて、折りたたむとハンカチくらいのサイズになります。
これならザックに入れっぱなしでも気にならない。
サッと巻けて着脱が超簡単

突然の雨、レインパンツって履くの面倒ですよね。
ザックを下ろして、靴を脱いで、片足ずつ入れて…ってやってる間にびしょ濡れ。
その点このレインキルトは腰にバサッと巻くだけ。
ドローコードで締めるだけなので、1分もかかりません。
Zpacksらしいファスナースリット

Zpacksのレインキルトには片側にファスナースリットが付いていて、足の動きに合わせて広げることができます。
なので大股で登ったり岩場をまたいだりするときに生地が引っ張られにくく、つっかからない。
また開けておけばさらに風が抜けて蒸れ防止にも◎
雨が弱まったときや暑いときは少しスリットを開けておくとかなり快適です。
シックなブラックカラーで使いやすい

同じZpacksでもDCFの白やグレーのギアはけっこう目立ちますが、
このレインキルトはブラックなので見た目がシンプルでシック。
遠目には普通のシェルやパンツの延長みたいに見えるので、気軽に使えると思います。
■ 実際に使ってみた感想

正直最初は「これ大丈夫か?」って思ってました。
が、登山道を実際に歩いてみると意外に濡れない。
雨粒や草の水滴をしっかり弾いてくれて、太もも周りをガードしてくれるのでズボンがビショビショになるのを防げます。
何より嬉しいのは暑くならないこと。
夏の登り返しでレインパンツ履いてると汗で地獄ですが、これは下が開放されてるので非常に快適。
またテント場や山小屋周辺でのちょっとした移動でも便利でした。
「ちょっとトイレ行こう」とか「水場まで」ってときにサッと巻けるのが地味に助かります。
■ 気になった点
もちろんデメリットもあります。
- 強風や横殴りの雨だと下から雨が入る
- 藪やガレ場で引っかかりやすそう(耐久性は思ったよりあるけど、気を使う)
- 真夏以外は下から冷気が入り込んで寒い
- 高身長の方は膝下は濡れる
なので
- 夏のアルプス縦走や低山ハイク*雨のリスクが極めて低い場合
- 軽量化を最優先する場面
では選択肢になりますが、
荒天が予想される稜線歩きや晩秋の山ではレインパンツの方が無難だと思います。
■ まとめ

ZpacksのVertice Rain Kiltは、
✅ とにかく軽く小さい
✅ 蒸れない
✅ 着脱が速い
という、レインパンツの弱点を全て潰したようなアイテム。
その代わり、下が開放されてるので天候や気温によってはリスクもあるので、状況に合わせて使えば非常に役に立つアイテムです。
ULハイカーはもちろん、ちょっとでも荷物を軽くしたい人に一度試してみてほしいアイテムです。
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