LA SPORTIVAの軽量ローカット、TXガイドの使用レビュー

最近ローカットシューズはホカオネオネのKAHA2をメインに使用してきました。
クッション性やデザインは大好きなのですが、いかんせん大きくて重いのが難点でした。
軽くてグリップもしっかりしているローカットシューズが欲しくて、この度LA SPORTIVAのTXガイドを購入しました。

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LA SPORTIVA / TX GUIDE

イタリアの老舗メーカ、ラ スポルティバのTXガイドは、クライマーがポイントに向かうために作られたグリップ力の高いアプローチシューズと、トレイルランニングでの軽快な設計を併せ持ったハイブリッドシューズです。

LA SPORTIVAの中でもシンプルでスタイリッシュなデザインが気に入りました。
ソールはビブラムソールを使用したアウトソールから4つのパーツに分かれており、薄めの構造ながらクッション性や安定感をしっかりと確保しています。

アッパーのメインは通気性と耐摩耗に優れた単層メッシュを使用。シューレースはアンシンメトリーの細かい穴の配置により、クライミングシューズのようにフィット感を細かく調整が可能です。

つま先部分は通常の登山靴よりせり上がっていることにより、最近のランニングシューズのように前へ転がりやすくなっています。つま先周りはPU-TECH Liteという耐久性の高い素材を使用しているのでぶつけても安心。

靴紐を全て締めると、踵上部までつながっている黄色い紐が緩やかに締められ踵のフィット感が増します。
また締められることで隙間もなくなり、小石などの異物の混入も防いでくれます。

アウトソールは、2種類のビブラムソールを使用。前部分は登りで必要なグリップ性能が高い「Vibram IDROGRIP(ビブラム・イドログリップ)」を、後ろ部分は下りでのスリップなどに強く耐久性もある「Vibram MEGAGRIP(ビブラム・メガグリップ)」を使用しており、安心感抜群。

重さは29.1cmで片足401gでした。
同サイズのHOKA ONE ONEのKAHA2は504gなので、100g以上軽かったです。

実際の使用レビュー

山梨の名峰、瑞牆山で使用してきました。
樹林帯から岩場まで、鎖場も多くテストするにはバッチリでした。

履き心地は予想通り結構タイトですが、キツイというよりアッパーのフィット感が強めの印象です。
サイズはバッチリで、自分が普段使用している登山靴(通常のサイズより1cm大きめ)の基準で問題ありませんでした。

歩き始めからしっかりとしたグリップ感を感じることができ、軽さも相まって非常に軽快です。
紐をしっかり結べば踵もホールドされて、足抜けもありません。
タンも薄めですが圧迫感やズレたりすることもなく履き心地が良いです。

ソールは柔らかくも硬くもない絶妙な硬さです。
つま先部分だけでもしっかりグリップしてくれるし、流石にKAHA2までとはいきませんが、下山時の岩からの突き上げもしっかり吸収してくれます。鎖場で滑ることも皆無でした。

6時間ほどのハイキングで最後前足の小指部分が若干痛くはなりましたが、初使用としては問題なく使用できました。
ただ紐が緩むと足を捻りやすくなるので注意は必要です。
また、アッパーがゴアテックスではないので足ムレが少なく最後まで気持ちよく歩けました。

雨での使用

南アルプスの仙丈ヶ岳(3030m)で雨に降られました。
小雨程度では問題なかったですが、本降りになると染み込んできます。
通気性が良いので自分はそこまで気にならないですが、気温が下がると足の冷えは心配ですね。

まとめ

・アプローチシューズとトレランシューズの良いとこ取りのハイスペックシューズ
・2つのビブラムソールにより樹林帯と岩稜帯が入り混じる山で機能を発揮

・タイトな履き心地は足の形を選ぶ
・防水、防寒性能はない

TXガイドは安心度の高いグリップ力と軽さ、更に堅牢さが同居している素晴らしいローカットシューズです。
ただ、防水性や防寒性はないので割り切った使用ができる方におすすめします。
また、サイズがタイトなので試着は必須かと思います。
自分としては即一軍として活躍のお気に入りの一足になりました。
気になる方は是非ともチェックして見てください。

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