再び、山へ① 〜はじめに、病と共に歩く 〜

現在40代後半。都内で働くサラリーマンであり、二児の父です。
このブログでは、登山レポートや登山ギアのレビューを中心に発信してきました。
「できるだけ軽く安全に、無理なく、楽しく山に向き合う」。そんな思いで、これまで山と付き合ってきました。

今回はいつもの記事とは少し趣を変えて、「病気」との付き合いについて書こうと思います。
病名は MALTリンパ腫(マルトリンパ腫)
リンパ球という血液細胞ががん化し、異常に増える「血液のがん」の一種です。

胃に発生することが多いため「胃がん」と混同されがちですが、正確には胃がんとは異なります。
胃がんは胃の粘膜の細胞そのものががん化する「上皮性のがん」であるのに対し、
MALTリンパ腫は「リンパ組織」から発生する悪性リンパ腫に分類されます。
同じ「がん」という言葉が使われるものの、その性質や治療方針は大きく違います。
あまり耳なじみのない病名かもしれませんが、進行が比較的ゆっくりで、治療法も確立されつつある病気です。

最初に診断されたのは2019年。以来、除菌治療や経過観察を経て、現在は再治療を受けているところです。
長いようで短いような6年間。
ずっと闘病生活というわけではなく、毎日働いて家族と過ごし、山に登ることも続けてきました。
ただ、その途中には不安や葛藤、治療の選択、再発という出来事もありました。

この病気は患者数がそれほど多くなく、同じような体験談や治療記録がネット上でもあまり見つかりません。
僕自身、当時は「これはどうなるんだろう?」「他の人はどうしてるんだろう?」と、不安な気持ちで検索を繰り返しました。

そんな背景もあって、誰かの参考になれば、そして自分の中でもこの道のりをひとつ整理しておきたいと思い、この記録を書くことにしました。

これは、完全に「終わった話」ではありません。
過去も今も治療の途中であり、生活と付き合いながら、できる範囲で自分らしく歩き続けているところです。

病気と向き合いながら、これからもトレイルを歩いていく。
そのプロセスを、ここに少しずつ綴っていこうと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次