軽量チェーンスパイク、CAMPのアイスマスターの冬山使用レビュー

冬山の登山は雪や氷で滑りやすいので、靴につける滑り止めが必要です。
種類は大きく2つあります。大きな爪がついたアイゼンか小さい爪が沢山ついているチェーンスパイクになります。
アイゼンはしっかりとした登山靴が必要だったりするので、雪がそこまで多くない低山から冬山を始める際には、小さく持ち運びも容易なチェーンスパイクが入門としておすすめです。
今回は自分が初めて購入したCAMPのアイスマスターの使用レビューをします!

左からチェーンスパイク、軽アイゼン、12本爪アイゼン
スポンサーリンク
目次

CAMP アイスマスター

イタリア発のアウトドアブランド「CAMP」(カンプと呼びます)は創業から125年以上の老舗登山用品ブランドです。
登山用のヘルメットやピッケルなどが有名です。
高品質かつ高性能、そしてユニークなデザインのアイテムを幅広く取り扱っており、世界中にファンがいる人気ブランドとして名を馳せています。
その中でも人気の高いチェーンアイゼン(スパイク)がアイスマスターシリーズです。

  • アイス マスター R
    比較的容易な冬期登山から夏山の雪渓歩きまで幅広く対応した、ベーシックモデル。
  • アイスマスター ライト
    アイスマスターRをパフォーマンスを損なわず軽量化し、バランスの取れたモデル。←こちらをご紹介
  • アイスマスター ラン
    冬のトレイルランニング用に設計された、最も軽量なミニマリストバージョン。
  • アイスマスター EVO
    人気があり信頼できる「アイスマスターR」の進化形モデル。

スペック

サイズS :36~38(EUR)
M :39~41(EUR)
L  :42~44(EUR)
LL:45~47(EUR)
適合ブーツサイズ:36~47(EUR)
対応シューズ  :オールラウンド
重さ/カラー・S :270g/パープル
・M :278g/オレンジ
・L :292g/ライトブルー
・XL :302g/グレー
素材ステンレススチール、シリコンラバー

サイズによってシリコンラバーの色が違います
登山靴のサイズは29cmで、自分が購入したのはXLになります。

購入レビュー

手触りの良いケースが付属しています。
通気用の穴があります。左上の穴の色でサイズがわかるようになっています。

開けると隙間なくぎっしりと入ってます。
特に入れずらいとかはないですが、装着後汚れたチェーンスパイクを入れるのは躊躇します。

重さは300ジャスト。公表より2g軽かったです。
持っているグリベルのアイゼン872gなので半分以下の軽さ。

ケースに入れた重さは360gなのでケースは60g。
重くはないですが、少しでも軽くしたいので持ち運ぶ際はジップロックに入れて持っていきます。

前に8本、後ろに5本、合計13本のスパイクがついています。
各スパイクはチェーンで繋がれています。ステンレス製で強度もありサビにも強い。

ラバーの前部分にCAMPのロゴが刻印されています。
右も左も同じ形状で、特に右左の指定はありません

スパイクの長さは1.5mmです。
後ろ爪の裏側にサイズが刻印されています。爪の厚みも結構ありますね。

取り付け方法

取り付け方法はとても簡単です。
今回はKEENのピレニーズに取り付けてみます。
靴のサイズは29cm(EU44.5)。適合表を見てLと悩みましたがXLにしました。

まずはチェーンスパイクをつま先部分に被せます。
履くタイミングが遅れがちなので、滑りやすいなと思ったらためらわずに履くのが良いです。
標高が上がれば気温が下がるのでさらに滑りやすくなります。

ゴム部分はかなり伸びるので、引っ張って靴の裏から踵まで巻き込みます。
最初躊躇しますが、思い切りが肝心!

スパイクやゴムが片寄っていないか各所のバランスを微調整して完成です。
慣れれば片足30秒もかかりません

アイゼンと違いソールが柔らかくてもスパイクが付いてきてくれるので、トレッキングシューズでも安心です。
ただしサイズが合わないとチェーンがしっかりと固定できないので注意。

完成です。KEENのピレニーズはアッパーもソールも柔らかいですが、締め付けが強いとかは感じません。

踵部分です。歩行中に外れないようにしっかり引き上げておくのがコツです。
外す場合は踵から逆のアクションをすれば大丈夫です。その際チェーンで怪我をしないように注意です。

冬の天城山での使用レビュー

1月に日本百名山、天城山(標高1,406 m)での使用レビューです。
当日の気温はマイナス2°。登山道は所々雪や氷に覆われており、チェーンスパイクを早々と装着しました。
氷に近い雪でザクザグとスパイクに食い込んで歩けます。

雪がない時の岩場や階段は不安定になるので注意です。
こういった場所を歩いてもチェーンの爪が潰れたりはしません。

土、雪、氷のミックスルートこそチェーンスパイクの本領発揮です。
山頂にかけて全面雪と氷に覆われていましたが、急登でも滑ることなく登頂できました。

使用後の処理

チェーンスパイクが活躍する場所は雪と氷と土が混ざっている状況が多いので、泥で毎回かなり汚れます。
ケースにそのまま入れるとケースも汚れてしまうので、丈夫なビニール袋を持って行った方が良いです。
自分は家に帰ってからしっかり洗っています。

メリットとデメリット

メリット:とにかく軽量、取り付けが簡単、雪・氷・土のミックスルートで本領発揮

デメリット:本格的な雪山では使用は厳しい

CAMPのアイスマスターライトは、チェーンスパイクの中でも軽い部類に入ります。
軽量ながらゴムもスパイクもしっかりとした作りで安心して使用できます。
ただし、アルプスなど雪がしっかり積もっている高山での使用は難しいです。
爪が小さいので雪がダマにこびり付いて滑り止めが効かなくなります。
本格的な雪山は軽アイゼンや10本爪以上のアイゼンが安全です。
路面状況が読みきれない時は、いつでもリュックに忍ばせておけるサイズなので持っておいて損はないです。
気になる方は是非ともチェックしてみてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次