1月に日本百名山の天城山に行ってきました。
石川さゆりの”天城越え”や川端康成の”伊豆の踊り子”で有名な伊豆半島を代表する山です。
実は天城山というピークはなく、万二郎岳、万三郎岳の二つのピークをもって天城山と言われることが多いです。
両ピークとも標高は1500m弱ですが、起伏に富んだ想像以上にタフなコースでした。
今回は人気のシャクナゲコースを歩いた模様をお伝えします。
天城高原ゴルフ場
東京からは東名高速から伊豆スカイラインで向かいました。
天城高原ゴルフ場の横にハイカー専用の駐車場があります。
駐車場には立派なトイレもありますがトイレは冬季は閉鎖中。そこまでは調べていましたが、何と横のゴルフ場も閉鎖していてトイレを借りることが出来ません・・
近くにコンビニもないので一旦大室山公園のトイレまで降って戻ってくるというバタバタしたスタートとなりました。
行く時期にトイレが空いてるかは確認必須です。
駐車場横からすぐに登山道がスタートします。わかりやすい入り口です。
朝9時の時点ですが平日というのもあるのかほとんど人はいませんでした。
歩いて行くとヒメシャラというツバキ科の独特の樹皮をした木々が目に止まります。
天城山の名物の樹木の一つです。触るとひんやりとして気持ちが良いです。
四辻
20分ほどで最初の分岐、四辻に到着。
今回は万二郎→万三郎へ向かうので左手のコースを選択します。
この時点で標高1050mくらいです。スタートからほとんど標高は変わっていません。
万二郎岳
四辻から万二郎岳までは緩やかな登りが続きます。
標高1200mを超えたあたりから残雪や凍結が増えてきました。
スリップが怖いので、万二郎岳で一息つくとついでにチェーンスパイクを履くことにします。
登り始めは晴天だったのですが、万二郎岳に到着した頃には曇り空に。
晴天なら駿河湾と富士山が綺麗に見れるので残念ですが、こればかりは仕方ないですね。
アセビのトンネル
万二郎岳と万三郎岳への尾根づたいにアセビのトンネルがありますが、厳冬期なので寂しげなトンネルとなってました。
春先は新緑と花が咲いて綺麗だそうです。
所々梯子もあります。チェーンスパイクをしていたので、上り下りは慎重に行います。
右上にあるウクライナ国旗の様な印は道しるべで、登山道の至る所にあって安心です。
万三郎岳
万二郎岳から90分ほどで万三郎岳山頂に到着。
ここまですれ違った登山者は数名で、頂上も独り占めでした。
ゆっくりしていると雪がちらつき始め、長居すると体が冷えてくるので早々と出発。
曇りで眺望は良くなかったですが、所々で樹氷をみることができたのが救いです。
霜がびっしりとついた葉(霜葉)も綺麗でした。
涸沢分岐点
下山コースは登山道が荒れていたり、凍結している箇所も多数ありました。
道も荒れ気味で場所によっては滑落の危険もあったので注意が必要です。
また、冬場は植物も枯れて代わり映えのしない景色が続くので見どころも少なく、想像以上に長く感じました。
再び四辻の分岐を経由してやっとゴールです。
2時間くらいの下山時間でしたが、ぬかるみと単調な景色でその倍くらいに感じてヘトヘトでした。
おつかれさまでしたの言葉がソロハイカーには染みます。
コレクションしている登山バッジは、ゴルフ場から少し降ったところにある高原センターでゲットしました。
初めての天城山シャクナゲコースは冬の低山ならではの氷やぬかるみが混じった登山道と、枯れ果てた景色が続く、体力だけでなく精神力も鍛えられるタフなコースでした。
天候が良ければ頂上や尾根づたいに素晴らしい景色が広がっているので、今度は新緑の季節に家族とリベンジしてみたいと思います。
関東から気軽に行ける百名山ではあるので、気になる方は是非ともチャレンジしてみてください!
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