40代の富士山登山チャレンジ2日目(富士宮ルート)

40代で初めて挑戦した富士山登山。
富士宮ルートで初日は高山病を気をつけながら九合目、万年雪山山荘にて宿泊しました。
今回は感動のご来光からお鉢めぐりを経て頂上登頂、下山までの模様と、初めて富士登山を経験しての反省点や対策もご紹介します。

1日目の模様はこちら

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目次

九合目〜頂上

8時に就寝しましたが寝付けず2時前に起床。
起床時は酸素不足なのか頭が痛かったです。朝食は弁当でテイクアウトも可能。
山小屋で食べるとお茶も出るので食べておくのがおすすめ。ご飯も温かかったです
見た目は寂しい感じですが、朝の量的にちょうどよかったです。

外に出ると静岡方面の夜景が。深呼吸をしているうちに頭の痛さも無くなっていって一安心。
まだ2時過ぎですが、下を見るとヘッドライトをした登山者が続々と登ってきています

朝食と準備で1時間ほどかかり3時に登山開始。
ヘッドライトで深夜に登るのは初めてでしたが、前後に人がいるのもあり、特に不具合は感じませんでした。

九合五勺、起きたてで登山はキツイです。
息も切れ切れに胸突山荘に到着。深夜とは思えないほどの賑わいです。

九合目から頂上までは1時間程度を想定してましたが、ツアー客が多くて頂上手前はご来光渋滞が発生してました
気づけば空も白んできており結構焦りました。

4時に頂上到着。最後の急登はキツかったです。
富士宮ルートは頂上口の目の前に浅間神社が鎮座してます

朝日岳〜ご来光

浅間神社を過ぎて、急いで目当てのご来光スポットの朝日岳に向かいます。
朝日岳は富士宮ルートからは東(右)側、吉田ルートとの中間にあります

なんとか間に合いました。息を呑む完璧なご来光に感動。

時間としては一瞬でしたが、とてつもなく幸福な時間がそこにはありました。
朝日岳からはご来光はほぼ正面に見えるので行って正解でした。

お鉢めぐり

その後お鉢めぐりを開始。反時計回りに約3キロ火山口を一周します(本来は時計回りが正統らしいです)。
富士山の頂上って思ったよりアップダウンが激しいので驚きました。

火口を見ると円形の虹が。滅多に見ることの出来ないブロッケン現象に遭遇
1分ほどで消えてしまいましたがとても貴重な体験ができました。

須走ルートの頂上口に到着。
富士宮ルートとは違ってこちらは結構ガスってました。

気温は約7度。風があると体感.2-3度くらいに感じました。手袋は必須。
地上の1月くらいの服装のイメージで丁度良いと思います。

頂上の山荘の山口屋です。
売店も開いていて、吉田ルートの登山者で朝からすごい賑わいです。

須走口と吉田口の間に浅間大社の奥宮である久須志神社があります

神社の先にある吉田口もかなりガスってました。

火口周辺には所々に雪渓がありました
草木は全くなく、火星のような無機質な風景が広がります。

西側方面に抜けると風も止んで雲海にそびえる八ヶ岳が。リアルラピュタの世界。

南アルプスもしっかりと見えました。山々の連なりが美しい。

登った人しか見ることのできない巨大な影富士が姿を表しました。
絶景のオンパレードに休む暇もありません。

剣ヶ峰(富士山最高峰)

最高峰、剣ヶ峰が見えてきました。
頂上の富士山測候所のフォルムも相まって要塞のようです。いよいよハイライト!

撮影行列で登頂まで20分ほど並びました
コロナも落ち着いてきてるからか外国人も多かったです。

遂に3776mの頂に登頂
今自分が日本で最も高い場所にいると思うと、達成感で泣きそうになりました。
山を好きになって良かった。

石碑の横にある三角点にもしっかりタッチ。
気圧のせいか見直すと手がめっちゃ腫れてますねw

頂上から見下ろす噴火口(大内院と言うそうです)。火口は埋まっていて蟻地獄のようになっています。
富士山の火口がどうなってるかって結構みんな知りませんよね。登って生で見た人だけの特権です。

浅間神社〜下山

剣ヶ峰を降りて富士宮口の手前の三島岳で休憩
溶岩石は尖ってて座ると痛いのでアウトドア座布団が役に立ちます。

プリムスのバーナーP-153とエバニューのチタンマグポット500で湯沸かし。
気圧の関係でイグナライターは使えないので、高山での火起こしにライターは必須です。
P-153は風防なくても余裕の火力で安心。

下界を見下ろしながらのスティックコーヒー。
人生で最も美味しい一杯でした。

今回の相棒、マウンテンハードウェアのスクランブラー35Lとブラックダイヤモンドのトレイルコルク。
お気に入りのスクランブラー35Lのレビューもいつかしたいと思ってます。

一周して浅間神社に到着。参拝してお守りを授かりました。

神社の横には日本一高い場所にある郵便局、富士山頂郵便局があります
百円で葉書の郵送が可能。到着まで1週間かかりました。

下山時は雲一つない景色が広がっていました。深
夜に登っていたので気づきませんでしたが、下山時に九合目から頂上の道の険しさにびっくりしました。
ピストンなのでひたすら下るのみですが、最後は体力も力尽きて、砂走りで踏ん張りが効かずかなりしんどかったです。

登山後の振り返り

初の富士山は天候にも恵まれて、ご来光や影富士、ブロッケン現象なども見ることができて最高の山行となりました。
最後に、40代の富士登山絵を経験して感じた5つのティップスをお伝えします。

日差し対策

晴れると想像以上に日差しが強いです。日焼け止めは必須でかなりしっかり塗りましょう。
また、キャップよりハットが良い(紐付き)です。耳と首がものすごく焼けます。
手の甲もストックを持っているとかなり焼けます。

服装

朝の頂上付近は10度以下、状況によっては0度くらいになります。
アウターは必須、薄手のダウンを中に着込めばちょうど良いくらい。手袋も冬用のがあると安心。
1月くらいの気温だと考えておくと丁度良いです。
歩くと汗をかくので、蒸れないようにベンチレーションに気をつけましょう。
自分は軽い着替えのみで寝巻きは必要ありませんでした。

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登山靴・ゲイター

登山道は分かりやすく、危険箇所はないですが、溶岩の岩は下山時に突き上げが強いです。
柔らかめのソールより硬めのアルパイン用の靴を選んだ方が良いです。
下山時の砂走りはミドルカット以上の靴でしたらゲイターは必要なかったです。

水・食事

登りで1L、山小屋、山頂で500mlづつ、下山で1Lの合計3Lが目安です。
山小屋で買えますが、山頂付近はペットボトル500円もするので、体力とお財布と相談してください。
行動食は柿の種やドライフルーツ、ウィダーインゼリー、ソーセージなどを持って行きました。
山小屋の食事は期待しない方が良いです。

高山病対策

富士宮ルートは登山口に何もないのですぐ登りたくなりますが、しっかり1時間体を慣らしてください。
登山時もこまめな水分補給と、息が切れたらすぐに休んだ方が良いです。
登りはいつもの倍くらいのスピードで。
山小屋では寝ると呼吸が浅くなるので、できればマスクを取って寝るのと、酸素ボンベもあった方が良いと思います。
あと、経験的にお酒はなるべく飲まないほうが安全です。

最後に2日目の行程を記載します

DAY2 行程

2:00 起床〜朝食
3:00 登山開始
3:29 九合五勺胸突山荘
4:01 富士宮口頂上
4:12 朝日岳
5:13 吉田・須走ルート下山口
5:17 山口屋、久須志神社
5:41 雷岩
6:16 剣ヶ峰
7:53 三島岳(休憩)
8:10 浅間神社
8:17 下山開始
8:39 九合五勺胸突山荘
8:58 九合目万年雪山荘
9:38 八号目池田館
10:09 元祖七合目山口山荘
10:35 新七合目御来光山荘
11:10 六合目雲海荘、宝永山荘
11:31 富士山表口五合目
合計時間:8時間31分

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