登山を初めて半年、憧れの厳冬期の谷川岳に登ってきました。
雪解けまでには行きたいと思っていましたが、谷川岳はとにかく天候が定まらない山として有名です。
1ヶ月以上週末の天気を毎日チェックし続けて、遂にベストな日がやってきました。
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何時にも増してワクワクで眠れず、朝4時に出発し7時前に谷川岳ベースプラザに到着。
屋内駐車場はすでに満車。駐車料金は1000円です。
この日はスノーボードの大会があったようで、プラザ内はすでにボーダーでごった返してました。
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リフトは往復で2100円。駐車料金と合わせてすでに3100円と手痛い出費。
ロープウェーは9割以上がスノーボーダーで若干肩身が狭い感じでした。
片道10分程度で次から次へとくるので上まではあっという間です。
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駅を出ればそこは白銀の世界。天神平スキー場が広がっています。
大会に向けて多くの数のスノーボーダーがレゲエをBGMに練習中でした。
登山道は隅に追いやられてて最初分かりませんでしたw
邪魔にならない様にアイゼンを履きます。雲ひとつない空がすでに最高の気分です。
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トレースはしっかりついています。
谷川岳といえば遭難者の数がギネス記録だったり、1人で登るのに不安もあったので、一安心しました。
コース沿いにポールもあるので、迷うこともないです。
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初っ端から急登が続きます。登りより帰りが足が止まらなくてしんどかったです。
ほぼ徹夜状態なのと、ワクチン接種後初登山だったので体力を削られないようにゆっくり登ります。
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上り始めから前を向けば谷川岳の全貌が。
二つのピークは猫の耳に例えて、左がトマ(手前側)ノ耳(1963m)、右がオキ(沖=奥側)ノ耳(標高1977m)といいます。
頂上までは約700mアップの山行です。
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自分が選んだ天神尾根コースは、所々のコル以外は斜度のきつい坂を上ります。アイゼンなしでは厳しいです。
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道中1カ所下る部分で右側が斬れ落ちていて危険な箇所がありましたが、トレースを外れなければ全体的に安全なコースです。
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登りはブラックダイヤモンドのソロイストフィンガーでしっかりと防御。
雪山でこれがあれば一安心です。
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天狗の溜まり場に到着。
この辺りからひたすら急登が続きます。前日寝不足がこの辺りから効いてきて本当に辛かったです。
後ろから少しでも足音がしたらすぐに抜かしてもらってました。
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木々もなくなり森林限界に突入。
日が照って暖かいですが、風が吹くと一気に体温が奪われます。
右奥に見えるのがザンゲ岩です。トレースから外れてたので遠くから見るだけにしました。
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登り切ると急に開けます。
肩の小屋まであと少し。気力を振り絞ります。
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方の小屋に到着。
半分ほど雪で埋もれてます。こちらで一息ついたらいよいよ頂上です。
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山小屋の入り口は裏手にあります。
冬季は営業していませんが、中に入って宿泊は可能。
しっかり雪かきされていました。休憩用のベンチもあります。
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奥に見えるのがトマの耳。肩の小屋から150mほど。
ここまでの疲れが吹き飛んでがむしゃらに頂上を目指します。
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トマの耳に登頂です。
三角点は雪に埋もれて確認できず。遮るものは登山者以外何もなく、谷川連邦を一望できます。
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トマノ耳からオキノ耳までの尾根道は常に風が強く、雪煙がところどころで見られました。
ここまでしっかりした風紋も初めてみました。寒くてたまらないけどいつまでも見ていたいジレンマ。
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もう1つのピーク、オキノ耳は目と鼻の先です。
尾根伝いに見える巨大な雪庇。間違って踏んだら一巻の終わりです。
これが見たかったので、生で見ると大迫力で感動しました。
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雪と氷と風が作り上げた芸術がそこらじゅうに転がってます。
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オキの耳に登頂。トマの耳以上に風が吹きさらしてます。
標柱が谷川さんの家の表札みたいです。ここからさらに北に向かうと富士浅間神社奥の院があります。
トレースも少なく、気力も体力も使い果たしていたので断念しました。
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こちらも相棒のクロコゲイター。
寒さ対策と、下りのラッセル時に今回も大活躍しました。
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谷川連邦の絶景。尾根を伝っていけばその先は新潟に続いていきます。日本にもこんな景色があるとは。
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青と白と黒の世界がどこまでも続いていきます。
どこを切り取っても素晴らしいので、すぐに立ち止まってしまいます。
奥に見えるのは日本百名山の一座、上州武尊山です。
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下山時には日も登り切って気温は5度以上になっていました。
このくらいの気温での防寒テムレスは、濡れないし蒸れないし最強です。
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見逃していた穴熊沢避難小屋を発見。埋もれすぎてて登りに全く気づきませんでした。
それにしてもすごい積雪量です。下山時はとにかく疲れていて、下りで踏ん張るのがきつかったです。
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下山後は温泉へ。水上IC手前の鈴森の湯がおすすめです。
値段も800円で源泉掛け流し、露天風呂は目の前に川が流れていて雪景色で最高でした。
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水上と言えば舞茸です。
どうしても食べたくて何気なく寄った道の駅みなかみ水紀行館の食堂でのまいたけうどんが最強に美味しかったです。
¥520でシャキシャキで肉厚。こんな舞茸食べたことないです。こちらも超おすすめ。
昨年の秋に登山を始めて、1つの目標だった谷川岳は天候にも恵まれて想像以上に素晴らしく、奇跡の様な1日でした。
ただ、急登が多く体力は必要です。完全初心者というよりは、初心者から中級者へステップアップするには最適の山だと思います。
天候が定まらない山ですが、2000mとは思えない絶景がまってますので、興味のある方は是非ともチェックしてみてください。
初めての雪山は北八ヶ岳の北横岳が景色も抜群、安全でおすすめです!
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