12月上旬に百名山の一座、蓼科(たてしな)山に行きました。
インスタやWEBだけでは当日まで雪の状況がわからず、念の為雪山装備を持って向かいましたが、
全く雪はなく雪上ハイクとななりませんでした。
ただ想像以上の急登の連続で、逆に雪がなくて本当に良かったです。
すずらん峠駐車場
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東京3時発、朝6時半にすずらん峠駐車場に到着。
気温はマイナス5°。
冬山の厳しさを思い出します。
土曜なのに自分を入れて4台しか停まっておらず、駐車場にはかなり空きがありました。
駐車場を見逃すとビーナスラインはUターンできないので注意。
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駐車場にはトイレが併設されています。
登山ポストもあるので忘れず届けていきましょう。
女乃神茶屋登山口
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駐車場を出て左手、100mほど歩くと登山口があります。
向かいには女乃神茶屋がありますが、Googleでは閉業になっています。
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まずは平坦な道が続きます。
笹が生い茂って石や木の根が見辛いので注意。
帰りは疲れと溶けた霜のぬかるみで何度も滑りました。
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体が温まる間も無く1つ目の上り道です。
ここはまだ序の口。
前半で体力を削られないように、ゆっくりと登ります。
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背後には既に南アルプスと諏訪市街広がります。
登山開始1時間でこの景色は得した気分。
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登り切ると道は一度穏やかになり、標高1900mを超えたあたりから本格的な登りに突入。
ガレ場の連続でここが八ヶ岳連峰だと言うことを再認識。
手袋しないと岩が氷のように冷たかった。
下で足を滑らさないように注意して登ります。
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登り切った先にある標高2113mの標柱。
振り返ると南アルプスが見えて休憩にはもってこいです。
この先はしばらく平坦な道が続きます。
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蓼科山頂が見えてきました。
頂上までほぼ直登なのでまだ先は長いです。
幸徳平
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ハーフ地点の幸徳平に到着。
特に眺望はありません。
この先の急登のためにしばし休憩。
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娘に見せたら動画NGってことだねって言ってました。
そう言うことではないと思う・・
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いよいよ最後の急登です。
頂上まで300m以上のアップ。
先が見えない試練の時間。
毎回下りの時にこんなに急な所を登ってきたんだと驚きますよね。
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後ろの景色も高度感が出てきました。
木々も高さがなくなり、次第に風の音が増してきて頂上が近いことを実感します。
山頂直下
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森林限界手前はさらに険しさを増します。
この辺りからはトレッキングポールをしまった方が安全です。
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ついに森林限界を突破。
ここから頂上まではガレ場が続きます。
写真では分かりませんが、風が強すぎて飛ばされそうなので岩にしがみつきます。
一気に緊張感が増してきました。
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正規ルートは右に向かってヒュッテを経由して向かいます。
自分は間違えて正面を直登しましたが、かなり険しいのでオススメしません。
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正規ルートはポールと矢印を目印にトラバース気味に進みます。
右側はキレ落ちてるので、雨天や積雪時は滑落に注意です。
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見下ろすと木々が交互に枯れているのが良く分かります。
北八ヶ岳に見られる珍しい縞枯(しまがれ)現象です。
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数分で蓼科山頂ヒュッテに到着。
冬季は営業は終了していますが、食事も有名なので次回は寄ってみたいです。
山頂
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山頂は広大なガレ場です。
木々もなく360度のパノラマが広がります。
逃げ場がないので、吹きさらしの暴風が吹き荒れてます。
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標柱と三角点は山小屋近くにあります。
手持ちの看板もありますが、持ってるだけで風で吹き飛ばされそうになりました。
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中央には蓼科神社の奥宮が鎮座しています。
怪我なく登れた感謝と下山の安全を祈願しました。
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奥宮を挟んで反対側には見晴らし台があります。
岩が大きいのと風が強く、たどり着くのにも体力を消耗します。
インスタでは山頂は雪が積もっていたのですが、霜程度しかなかったです。
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登っていたときに見えていた南アルプスの全景。
やはり頂上から見る景色が一番ですよね。
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中央アルプスは既に雪化粧です。
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北アルプスの絶景。
蓼科山は独立峰で遮る山もないので、パノラマ感が素晴らしいです。
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北西側は浅間山
まだガトーショコラにはなってないですね。
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南側は八ヶ岳連峰が目前に。
いつ見ても迫力あります。
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天気は快晴でしたが、風が強すぎるのでバーナーが使えず、山ごはんは断念。
1時間ほど景色を堪能してピストンで下山しました。
帰りは霜が溶けてぬかるんだ箇所が多く何度か滑りました。
下山〜温泉
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ヒュッテが営業してなかったので、登山バッジをゲットすべく北八ヶ岳ロープウェイへ。
すずらん峠駐車場から2キロほど降った北横岳、縞枯山への玄関口です。
しかしあいにくの休館日で、その先にある道の駅「ビーナスライン蓼科湖」で無事ゲットしました。
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下山後のお楽しみ、温泉は白樺湖の音無の湯(入浴料:大人¥800)へ。
すずらん峠駐車場からは17km、20分くらいです。
こじんまりしたお風呂ですが、露天も素晴らしく、落ち着いた空間に癒されます。
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蓼科山は頂上直下以外に危険箇所もなく、3つの急登さえ頑張れば素晴らしいパノラマビューが待っています。
アクセスも良好で初心者のステップアップとしては絶好の山です。
さまざまなコースがありますが、冬季は道路が閉鎖されていたりして女乃神茶屋登山口コースのみとなりますので注意です。
天候が良ければオールシーズン楽しめる山ですので是非ともチェックしてみてください。
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