6月下旬に北アルプスの女王、燕岳に行ってきました。
初めての北アルプス、さらにテント泊も初めてで否が応でもテンションが上がります。
朝3時に東京を出て中央道で向かいました。
梅雨のど真ん中で前日まで天気予報と睨めっこしてましたが、最後まで雨に降られることもなく、素晴らしい北アルプスデビューとなりました。
駐車場〜中房温泉
平日の7時に登山口から最も近い第一駐車場に到着。
道中はかなり狭いので車の運転には注意。さすが大人気の山です。すでにあと3台くらいで満車でした。
駐車場から10分程道路を登っていくと登山口に到着です。
右手にあるのは中房温泉の日帰り温泉施設。帰りに使用しましたが、小ぶりな露天風呂で湯も素晴らしかったです。
左手はトイレ。駐車場にも簡易トイレがありましたが、こちらの方が綺麗です。
さらに上にある中房温泉での入浴は宿泊者のみなので注意。
いきなり急登からスタート。初めてのテント装備の重さで開始10分で息が上がってました。。
このまま行けるのかと不安になりつつ第一ベンチへ向かいます。
第1,2,3ベンチ〜富士見ベンチ
約30分で第一ベンチに到着。
燕岳(表銀座)までは、順番に第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチという休憩スポットあります。
30分おきくらいにあるので、ペースを測るにもちょうど良いです。
第一ベンチを少し下ると水場(湧水)があります。坂が急なので注意。
第二ベンチに到着。まだまだ先は長いです。
第三ベンチ。ここでやっと中間地点。各ベンチのロケーションはほぼ同じですw
最後のベンチ、富士見ベンチに到着。
あいにく富士山は見えませんでした。ザックは山と道のONEを使用。
このあたりからザックの重さにも慣れてきてリズム良く歩けるようになってきました。
富士見ベンチを越えると花崗岩が多くなってきます。
登山道は整備されていますが、更にキツイ登りが続きます。
合戦小屋
登山開始から2時間半で合戦小屋に到着。
テーブルやベンチが沢山あるのでこれからの合戦尾根に向けてしっかりと休憩。
楽しみにしいたスイカですが来週からの発売とのことで、今回は残念ながら食べれませんでした。
スイカ目当ての方は確認した方が良いですね。
合戦小屋を抜けると残雪が所々にありました。
危険な箇所はほとんどないですが、この季節は軽アイゼンかスパイクがあった方が安全です。
森林限界を越えると遠くに燕山荘が見えてきます。見えているのになかなか着かないので、登りが本当にキツかったです。
燕山荘〜テント設営
フラフラになりながら昼前に燕山荘に到着。
テント場はしっかりと雪が残ってます。
燕山荘は日本一の山小屋という方も多く、今回はお昼ご飯やトイレなどを使用させていただきました。
行き届いたサービスと清潔な空間、ご飯も美味しくトイレも水洗とテント泊にしたことを後悔するくらい素晴らしい山小屋でした。
テント場は1張り¥2000です。40張りまで可能。
この日は10人くらいが使用していました。東側は切れ落ちてるので眺望は最高ですが注意です。
初のテント泊は雪上キャンプ。稜線上なので強い風が吹くとテントごと一気に飛ばされるので、大きな石でしっかりと固定します。
下からの冷気がすごかったですが、気温はそこまで落ちなかったので銀マットと寝袋で快適に寝ることが出来ました。
使用した寝袋(NANGA UDD 450DX)のレビュー
テント(HILLBERG NIAK1.5)のレビュー
絶品グルメ
設営後は燕山荘にて早速乾杯。ジョッキで生ビール(1000円)飲めるなんて最高です。
下に敷いてある燕山荘オリジナルのバンダナも売店で買いました。
お腹もペコペコなのでカツカレー(1400円)をいただきました。こちらも絶品。
このまま山小屋に居たいと心から思ったのでした。
燕山荘から見える燕岳。美しいです。
左手は槍ヶ岳や立山など北アルプスの全景がバッチリ見えました。
北アルプスを見ながらワインで一杯。もつ煮と枝豆で居酒屋状態です。
あの山はどうだとか日常を忘れて絶景で過ごす時間、最高ですよね。
夕方をむかえ気温も下がってきたので、夜は熱燗をやりながら夕飯を食べました。飲み過ぎ注意です。
燕山荘で購入した空き缶やゴミに関しては処理してもらえます。
気がつけば眼下には安曇野の夜景が広がっていました。
ご来光のため9時には早々と寝床につきました。
燕岳頂上〜北燕岳
朝4時に起床。素晴らしい日の出と共に朝がやってきました。
少々雲はありましたが、ご来光もしっかりと見えました。
山小屋の周りもたくさんの人がすでに起きています。
山頂の朝は一体感ありますよね。
朝焼けに染まった燕岳。幻想的です。
新調したPatagoniaのアタックザックに荷物を詰め込んで頂上へ向かいます。パッカブルで軽くて使い勝手はバッチリでした。
奇石が有名な燕岳の名物、イルカ岩です。
奥に見えるのは槍ヶ岳。目もあるし人工物かと思うくらいの完成度。
メガネ岩と槍ヶ岳。
ここまで来ると頂上はあと少しです。
20分くらいで頂上に到着。頂上手前は若干険しくなるので注意。
山頂は10人もいれば満員くらいの広さです。
稜線歩きで標高もそこまで変わらないので景色はそこまで変わりませんが、周囲は北アルプスの全景が広がっていました。
標柱は小さかったです。
思ったより早く着いたので、先に見える北燕岳まで行くことにしました。
北燕岳の山頂です。
標柱が木の板だけという簡素な頂上でしたが、ここまで足を伸ばすと剱岳や立山連峰がさらに間近に見れました。
下山と振り返り
撤収も終わって下山する直前に雷鳥を見ることが出来ました。
鳴き声が独特で最初カエルが泣いているのかと思いました。こちらはメスのようです。
半ば諦めてたのでみれて嬉しかった。
下山後は中房温泉でしっかり汗と疲れを流して、安曇野で蕎麦を食べて帰りました。
初めての北アルプス&初テント泊に燕岳を選んで大正解でした。
下山時に燕山荘のTシャツを着て登る方を沢山いてファンが多い山というのも納得。
何度も行きたくなる理由がわかる素晴らしい山ですので、北アルプスデビューの際は是非ご検討ください!
最後に行程を記載しますので参考にどうぞ。
1日目
7:37 中房温泉登山口
8:06 第1ベンチ
8:46 第2ベンチ
9:27 第3ベンチ
10:05 富士見ベンチ
11:06 合戦小屋
12:27 ベンチ
12:48 燕山荘
合計時間:5時間11分
2日目
4:20 起床
6:10 登山開始
6:24 いるか岩
6:42 めがね岩
6:50 燕岳
7:18 北燕岳
8:05 撤収
8:58 下山開始
10:01 合戦小屋
10:47 富士見ベンチ
11:14 第3ベンチ
11:40 第2ベンチ
12:07 第1ベンチ
12:53 中房温泉登山口
合計時間:6時間43分
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