4月中旬の小春日和に仕事を休んで鍋割山に行きました。
神奈川の丹沢山地の南部に聳える標高1,272メートルの低山です。丹沢は大山、塔ノ岳に続いて3座目。
名物の鍋焼きうどんを目当てに軽いハイキング気分で挑みましたが、想像以上にタフな行程で丹沢の厳しさを改めて感じた1日でした。
表丹沢県民の森駐車場
午前7時過ぎに表丹沢県民の森駐車場に到着。
駐車場は自分ともう一台のみでした。水場や奥にはトイレもあります。
登山開始早々制止ゲートがあり若干不安になりますが、横から入ることができます。
東京は散ってしまった桜が若干残ってました。
まずは沢沿いを歩いていきます。
二俣までは特にアップダウンもなく、所々に橋がかかっていたりして楽しい山道が続きます。
今回も登山靴はサロモンのX Ultra 4 Gore-Texをチョイス。
ちょっとした河原くらいでは全く浸水しません。低山では鉄板のローカットシューズです。
歩荷チャレンジ
鍋割山名物のペットボトル置き場に到着。
鍋割山山荘は水が出ないので、水道水の入ったペットボトルをボランティアで運びます(歩荷)。
もちろん強制ではないですが、せっかくなのでチャレンジしてみました。
おじさんは自信がないので2リットルのペットボトルをチョイス(重さ2kg)。
ハイパーライトマウンテンギアのデイブレイクに入れるとそれだけで一杯です。
最近買ったヒルバーグのテントと同じくらいの重さなのでトレーニングにもちょうど良いかな。
ここからやっと本格的な登山開始です。
急登と手強い階段が延々と続きます。
後沢乗越
二股から約1時間、分岐の後沢乗越に到着。
ここからは尾根づたいに頂上までひたすら登りです。
タフな登りが果てしなく続きます。
The 丹沢らしい木道も所々に現れてきました。これが足の歩幅と合わなくて何気に辛い。
左手に所々富士山が見えました。
眺望が開けると気休め程度の元気は出ますよね。
心を無にしてひたすら足を前に出す作業を続けます。
これを超えても同じ景色が何度も続いて心が折れそうでした。ペットボトル持ってきたことを公開しましたw
山頂
登山開始から3時間弱、ヘロヘロになりながらやっと山頂が見えてきました。
気力を振り絞り10時頃になんとか登頂です。山頂は平日もあり2.3人しかいません。
山頂の景色をほぼ独占状態ですが、日差しが強く逃げ場もあまりないので夏場は相当暑そうです。
鍋割山山荘は11時開店です。
待っている間芝生で昼寝して最高の時間。
入り口横に荷上げしたペットボトル置き場があります。
山荘も開いていないのでただ上げて置くだけで若干拍子抜けですw
ええ、ペットボトル1つで感謝されたい小さい男ですともw
前の方は4リットルの2つ上げたのでしょうか、男気半端ないです。
開店と同時に鍋焼きうどんを注文(¥1,500)。
山荘ルールを予習して行ったのですが、並び方と返却方法で案の定怒られました・・
しかし鍋焼きうどんはボリュームもたっぷりで、甘めの出汁が疲れた体に染み渡る優しい味でした。
山頂からの富士山。雲が多くて残念。
逆サイドからは大山や神奈川の市街地が見渡せました。
今回は久しぶりにクッカーを持ってきたので食後のコーヒーも楽しみました。
EVERNEWのチタンマグカップとSEA TO SUMMITのXカップも実戦初投入。頂上で頂くコーヒー最高でよね。
小丸尾根〜まとめ
当初ピストンで帰る予定でしたが、天気も良いので塔の岳に向かう途中にある小丸尾根経由で下山することにしました。
これが想像以上にまた過酷な下山となりました。
小丸までは稜線づたいの穏やかな道が続きます。
左右の眺望もひらけて気持ちいい稜線歩き。
間もなく小丸山頂に到着。
ブナ林に囲まれて眺望はイマイチ。塔の岳まで縦走する方は凄いです。
大倉尾根と小丸尾根の二股分岐に到着。
小丸尾根は林業の方々も使用しているルートで、メインルートとは違い道迷い等が頻発しているようです。
気を引き締め直して下山開始。
メインと違い階段も少なく、雑木林も多く入り組んだ道が多いです。
どちらが正解ルートか分かりづらい箇所が何個かありました。疲れて迷って戻ってくる体力もないので、アプリで地図を確認しながら慎重に降りました。
後半は完全に林道になっている箇所もあります。木が切り倒されていて殺伐とした風景です。
降りるまで1人しかすれ違わなかったので、やはりマイナーな尾根なのでしょうか。ちょっと怖かったです。
メインと合流する二股に到着。無理せず慎重に下山したおかげで、2時間半近くかかりました。
昼過ぎから日差しと気温上昇で思ったより体力を削られて最後はヘトヘトでした。
初の鍋割山は想像以上にきつい尾根が続く体力と精神力を試されるコースでした。
塔の岳や大山と比べると若干のマイナー感はありますが、山頂の眺望や名物の鍋焼きうどん、歩荷ボランティアなどネタに困らない楽しい山でした。
あれだけ辛かったのに降りてしまうとまた登りたくなるのが不思議。これからも丹沢の魅力にどっぷり浸かりそうです。
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