10月中旬に奥秩父にある百名山、金峰山(きんぷさん)に行ってきました。
マイカーで大弛峠からのコースです。以前5月に行った際は峠の手前で通行止めで行くことができず、近くの大菩薩嶺に急遽変更しました。
紅葉シーズンに満を持してのリベンジ登山は、秋を存分に感じる最高の1日となりました。
朝4時に起床して、東京からは中央道で勝沼IC、その後一般道を経てクリスタルラインに入り大弛峠へ向かいます。
大弛峠
大弛峠へ向かう林道は20キロ以上の曲がりくねった山道です。
車幅も狭く神経を使う道ですが、紅葉が美しく、すでに金峰山の五丈岩が見えたり否が応でもテンションが上がります。
朝7時に大弛峠駐車場に到着。この時点で標高2365m。アスファルトの駐車場は満車ですが、奥の道の路肩に縦列で駐車できるスペースを見つけて停めました。
奥にはかなりのスペースがあるので、登山口から離れるけど車が停めれないことは無いと思います。ただ道が悪いので山道が苦手な車は注意です。
案内図の先に大弛山荘があります。金峰山への登山口では無いので注意。
駐車場にはトイレもあります。頂上にはトイレは無いので、ここで済ましておきましょう。
今回は先日買ったホカオネオネのKAHA2 LOW GTXで登りました。2500m級の山での履き心地をテストします。
登山口
大弛山荘と道路を挟んで向かいに金峰山への登山口があります。
登山ポストとベンチもあるのでしっかり準備して向かいましょう。
まずはシラビソの樹林帯の中を緩やかな階段の道が続いていきます。
所々にキツい登りがありますが、距離は長く無いです。
登りとフラットが交互に来るので、そんなに体力を削られることはありませんでした。
開始が2300m超えなので、すぐ森林限界に到着します。30分でこの眺望は素敵。
金峰山へは2500m前後の山々を縦走して向かうので、森林限界と樹林帯に出たり入ったりを繰り返します。
朝日岳
何回かの小ピークを越えてコル(山と山の間)の朝日峠に到着。ここから朝日岳は30分もかかりません。
朝日岳の手前、急登を登り切ると急にガレ場が出現。
後ろを振り向くと雲から富士山が顔を出していました。
この日は晴れていましたが、ガスの流れが早く眺望が目まぐるしかったです。
岩場を越えるとすぐに朝日岳に到着。すでに金峰山の標高と20mしか変わりません。
先へ向かうとベンチがあり、そこから金峰山頂上と稜線がバッチリ見えます。稜線が美しい。
その先には南アルプスも見えています。
鉄山
朝日岳から下って鉄山(くろがね山)へ向かいます。ピークはこの先にありますが、ロープで侵入禁止となっていました。
一息ついてまき道で先に向かいます。
緑と岩と光が織りなす自然の庭園が美しい。木々も苔に覆われていて綺麗でした。
再び高い木が無くなってザレ場が増えてきたら頂上はあと少し。
一気に森林限界に出ました。ここから頂上へは稜線をまっすぐです。
当日はガスっていて見えませんでしたが、右手は北アルプス、左手奥は富士山の絶景が楽しめます。
金峰山頂上
頂上手前のガレ場は注意が必要。岩も大きく、隙間もあって滑りやすいので慎重に向かいます。
ストックを使っていたらしまった方が無難です。一度足を踏み外して腕を擦りむきました。
岩場を抜けると頂上のシンボル、五丈岩がお出迎えです。ビル4、5階くらいの高さはあるでしょうか。
近くで見るとすごい迫力です。ガスに覆われて黄泉の国へ向かうような幻想感がありました。
晴れてれば左奥に富士山が見えている筈です。
どれがメインなのかわかりませんが、頂上には標柱が3つあります。
手前の岩場に2つと五丈岩の前に1つ。三角点は奥に写る茶色の標柱の横にひっそりとありました。
金峰山小屋
頂上で一息ついて、トイレのある金峰山小屋へ向かいます。北西側の下り道はかなりの急登でした。
下り20分程度ですが、この後の登り返しが最も大変でした。
なんとか金峰山小屋へ到着。登山バッジを購入しました。宿泊も休憩もできます。
奥に綺麗なトイレ(チップ¥200)もあります。
小屋の前の広場にはベンチと巨大な奇岩があります。ガスで奥の景色が見えないのがもったいない。
定番のアルコールストーブとポッドで湯沸かし。使い方もだいぶ慣れてきました。
湯を沸かすだけならこのセットが最軽量でおすすめ。
初使用のULTRA LUNCHのコジー。ジップロックのスクリューポッドに着けて使用します。
カップラーメンの中身だけを持っていきましたが、ゴミも出ずに素晴らしい使い心地でした。
下山〜温泉
山頂への登り返しは強敵でしたが、登ったときにご褒美が。
突然ガスが晴れて北側の山並みが姿を表しました。
瑞牆山へつながる千代の吹上コースの稜線も姿を現しました。光が差して神々しい景色です。
周りにいる人達から感嘆の声がでていました。皆で同じ気持ちを共有できるって良いですよね。
瑞牆山のレビューはこちら
下山後は琴川ダムへ寄って恒例のダム見学。小ぶりですが美しいダム湖(乙女湖)です。
ダムカードは管理棟で配布していて無事にゲットしました。
ゆっくりしていたら日が暮れていました。下山後は麓のはやぶさ温泉へ。完全掛け流しで素晴らしい湯でした。
値段も¥700と安く、食事も美味しくボリュームがあっておすすめです。
念願の金峰山は眺望だけでなく見どころも多く、初心者からベテランまで楽しめる懐の深い山でした。
特に頂上にある五丈岩と360度のパノラマの景色は大迫力です。
ただ、頂上付近のガレ場は結構危ない箇所もあるので、近くの大菩薩嶺よりはレベルが高いとも感じました。
次は瑞牆山とセットでテント泊でチャレンジしてみたいと思います。
登山データ(行程・ギアリスト)
行程表
7:15 大弛峠駐車場
7:30 登山口
8:00 朝日峠
8:50 朝日岳
9:30 鉄山
10:00 賽の河原
10:20 五丈岩(頂上)
11:00 金峰山荘
12:40 五丈岩(頂上)
*ピストンで下山
15:00 大弛峠駐車場
合計時間:7時間30分 距離9.7km 標高差239m
GEAR LIST
帽子 | RIDGE MOUNTAIN GEAR | Basic Cap |
ベースレイヤー | Millet | DRYNAMIC MESH |
Tシャツ | Patagonia | CAP COOL DAILY SHIRT |
ミドルレイヤー | MAMMUT | GRANITE SO Hooded JK |
防寒着 | UNIQRO | ULTRALIGHT DOWN JK |
レインウェア | Patagonia | Torrentshell JK |
靴下 | Fit | Medium Hiker Crew |
登山靴 | HOKA ONE ONE | KAHA 2 LOW GTX |
ザック | HYPER LIGHT MOUNTAIN GEAR | DAYBREAK |
ストック | BLACK DIAMOND | TRAIL CORK |
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