9月末に東京都最高峰、雲取山(2017m)へ行ってきました。友人と一泊二日のテント泊です。
初日は曇り、2日目は快晴と雲取山の魅力を存分に楽しめた山行になりました。
東京からマイカーで中央道→圏央道を使って100キロ弱。
奥多摩駅、氷川キャンプ場を抜けて奥多摩湖沿いに上流にある丹波山村(鴨沢)を目指します。
村営駐車場
鴨沢を超えて7時半に丹波山村村営駐車場に到着。もちろん無料。
日曜日でしたが既に7割程度が埋まってました。
水洗の綺麗なトイレがあります。自動販売機はないです。
まずは道路を5分くらい歩きます。
鬼滅の刃の聖地なので、炭治郎や禰󠄀豆子ののぼりが立っていました。
登山口
数分歩くと鴨沢コースの登山口があります。
頂上まで片道11kmあるのでコースタイムも6時間と長めです。
まずは緩やかな道が続きます。当日は台風一過の秋晴れ予定だったのですが、1日目はガスが充満した試練のハイキングとなりました。
まさに鬼が出てきそうな雰囲気。
眺望はゼロですが、曇りなりの幻想的な景色を探しては写真を撮ってました。
水場〜堂所
緩やかな道を1時間ほど歩くと水場があります。雲取山は水場が豊富で無料です。
台風後だったのもあり、登山道まで大量の水が溢れ出てました。
堂所に到着。森林内で眺望は特に開けてません。小休憩して先を急ぎます。
堂所をすぎると若干岩場が増えてきますが、変わらず地味な上りがひたすら続きます。
道標が多いのであまり道迷いの心配はないと思います。
七ツ石小屋下の分岐。左に行けばブナ坂へのまき道。
今回は小屋での休憩と七ツ石山も登頂したいので大回りですが右手のルートを選択。
七ツ石小屋〜山頂
七ツ石小屋に到着。レンズが曇ってぼやけてます。ガスなのか小雨なのかわからない天気になってきました。
小屋の裏手には水場、さらに奥にトイレと広場があります。
天気が良ければ富士山も見れますが、今日はそれどころじゃないですね。
気づけばザックもびしょ濡れになっていました。
少し染みてますがインナーはパックライナーで防水してるので濡れる心配はなし。
小休憩の後七ツ石山へ向かいます。途中にある七ツ石神社で登山祈願。
小屋から20分程度で山頂に到着です。
ガスに囲まれて何も見えませんが日差しは明るくなってきて、気がつけば小雨はほとんど止んでいました。
ブナ坂〜石尾根縦走路
七ツ石山から少々険し目な坂を降りるとブナ坂に到着。
ここから雲取山の醍醐味である石尾根縦走路を歩きます。
有名なダンシングツリー。ガスの中に突如現れたので幽霊のような佇まい。
こちらも有名な雲取山ヘリポート。ヘリポート内は幕営禁止です。
この先に奥多摩小屋跡がありますが、ガスで見過ごしてしまいました。
展望が良い登りルートとまき道ルートの分岐が何ヵ所ありますが、同じルートに戻ってくるので、体力に合わせて好きな方に行けば良いと思います。
小ピークのヨモギの頭に到着。
相変わらずの悲しい眺望が続いています。
おそらく目の前にはこれまで登ってきた尾根と富士山が見えていたと思います。。
翌日の下山時に立ち寄った時は想像以上の絶景が待っていました。
終盤戦。この辺りの急登が一番キツかったです。
10キロほど登ってきて眺望もゼロなので、精神的にも辛い戦いです。
登りと平坦な道が交互に続いていきます。足も流石に棒になってきました。
すれ違う人から後少しと励まされて元気を出します。
雲取山頂上
やっと雲取山避難小屋が見えました。ここを登り切ればいよいよ頂上です。
小屋の中は想像以上に綺麗でした。寝泊まりするには十分すぎるスペース。
裏手にはトイレもあります。
山頂は東京都と山梨県との県境なので、ひっそりと山梨県の標柱もありました。
山梨百名山にも認定されているんですね。
避難小屋の裏手を抜けて少し歩くと東京都最高峰、雲取山頂上に到着です。また少し晴れてきました。
東京都の標柱ってこの形多いですよね。三頭山も同じ形でした。
雲取山山荘
頂上を満喫した後は宿泊地、雲取山荘へ向かいます。
険し目な下りが続くので注意。
30分くらい下りると赤い屋根が見えてきました。
明日また登り直すと思うと気が滅入りますねw
雲取山荘に到着。到着第一号でした。人気が全くなく、静まり返っていてちょっと怖いw
テント場は1張り¥1500で夕食は宿泊者のみ。ジュースやビールは販売してますが、それ以外の食料はほとんど販売してないので注意。
カップラーメンは販売してました。登山バッジもこちらで購入。
小屋の前にトイレがあります。水洗で広々していて清潔です。
水場も充実しています。飲めば10歳若くなるらしいです。理由は書いてありませんでしたw
テント場
少し奥に行くと広々としたテント場があります。
自分達含めてソロが5名だったので選びたい放題です。
今回シックスムーンデザインズのデュシュッツタープを初張り。
初めてのフロアレス泊にチャレンジです。こちらのレビューも次回したいと思います。
中は想像以上に広いです。グランドシートは以前使っていたソロテントのを流用。
さらにSEA TO SUMMITのウルトラライト・インサレーティッドマットも導入。寝心地抜群でした。
設営が終わるとやっと青空が見れました。明日晴れることに期待です。
夕飯はアルコールストーブで湯を沸かして、アルファ米とミートボールを食べました。
山小屋で買った缶ビール(¥500)を飲んで19時前には就寝。
初のシェルター泊は気温も10°を切ることもなかったので非常に快適に睡眠できました。
ただ、湿気が多かったのと雨が降ったりもしたので、夜には既に結露が酷かったです。
深夜、トイレに行くときに真っ暗闇の中鹿の光る目を見つけて怖すぎました。
ご来光
初日の出を見るために3時半に起床。おにぎりと味噌汁の朝ごはんを食べて、早々と撤収して5時に再び山頂に向かいます。
日の出(5時半)まであまり時間がなく、起きたてで山頂までの登り返しがこの2日間で最もキツかったです。
山頂からのご来光。いつ見ても美しい。
息も切れ切れでしたが頑張って登って良かった。
昨日とは打って変わっての同ポジでの風景。
雲取山にこんな綺麗な景色が広がっていたなんて、感動しっぱなしです。
富士山と雲海が美しい。これが見たかったんです。手前に見えるのは百名山の大菩薩領。
下山時の尾根は常に富士山が見えていて最高の下山になりました。
下山
雲海がすごい勢いで山肌を包んでいきます。
オームの大群が押し寄せるようでした。ブロッケン現象なのか虹も見えます。
昨日の幽霊とは打って変わったダンシングツリー。小気味よく踊っていますw
ブナ坂からは七ツ石山ではなくまき道を使って下山しました。眺望はないですが、木道の橋や立派な滝もあって楽しかったです。
時間もだいぶ短縮できました。ただ、道が切り落ちていて少しだけ危険な場所もあるので注意です。
下山時は素晴らしい眺望と緑に囲まれて清々しいハイキングとなりました。
最後に猿と遭遇したりもして見所も満載でした。
まとめ
下山後は温泉へ。近場の温泉が通行止めで行けなかったので、山梨県側の小菅の湯まで行きました。
これが大正解。露天もサウナもあって湯も素晴らしかったです。さらにご飯も量も多く美味しくて最高の締めとなりました。
初の雲取山は1日目はガスに囲まれて、2日目は最高の天気に恵まれて、一度に二度美味しい登山になりました。また、改めて天気にで山への印象がここまで違うのかと考えさせられた登山でした。
都心から近く、天気の良い時の尾根歩きは最高ですので、距離は長いですが初心者がチャレンジするにはおすすめの一座です。危ない箇所もほぼないので、初のテント泊にも是非。
登山データ(行程・ギアリスト)
行程表
7:40 村営駐車場
9:25 堂所
10:30 七ツ石小屋
11:12 七ツ石山
12:12 ヨモギの頭
13:13 雲取山避難小屋
13:23 雲取山(頂上)
14:00 雲取山荘
17:00 夕食
19:30 就寝
合計時間(登山):6時間20分 距離11.4km 標高差1467m
3:30 起床
5:00 登山開始
5:20 雲取山(山頂)
6:07 雲取山避難小屋
6:53 ヨモギの頭
*七ツ石山はまき道でカット
9:05 堂所
10:23 村営駐車場
合計時間:5時間23分 距離11.2km 標高差1467m
GEAR LIST
帽子 | Patagonia | Tracker Hat |
ベースレイヤー | Millet | DRYNAMIC MESH |
Tシャツ | Patagonia | CAP COOL DAILY SHIRT |
ミドルレイヤー | MAMMUT | GRANITE SO Hooded JK |
防寒着 | Patagonia | R2 Fleece |
レインウェア | Patagonia | Torrentshell JK |
靴下 | Fit | Medium Hiker Crew |
登山靴 | HOKA ONE ONE | KAHA 2 LOW GTX |
ザック | 山と道 | ONE |
ストック | BLACK DIAMOND | TRAIL CORK |
テント | Six Moon Designs | Deschutes Plus Tarp |
シュラフ | NANGA | UDD BAG 450 DX |
コメント